不良狼の一途な溺愛
「はぁ…。告白の返事、今日も言えなかった…。」
蓮君と一緒に家まで帰って来た私は、自分の部屋に入るなり溜め息を零した。
今日こそ…って思ってたんだけど、なかなか上手くいかないな…。
緊張をはねのけるぐらいの勇気が出せればいいのに…。
ベッドの端にストンと腰を下ろして、携帯電話を取り出す。
そして、蓮君から貰ったマカロンのストラップをツンと突いた。
蓮君が真剣な気持ちを話してくれたのに、いつまでも返事を先延ばしにするわけにはいかないよね…。
ちゃんと想いを言葉にしなくちゃ…!
心を奮い立たせる。
勢いよく立ち上がった私は、窓際で夕日に染まる空を眺めた。
明日は……
明日こそは、曖昧に終わらせずに…真っ直ぐぶつけよう。
私の気持ち…。