不良狼の一途な溺愛

翌朝。


いつものように朝食を済ませ、支度を調えた私。


部屋の鏡の前に立って、大きく深呼吸をした。


今日は…頑張るぞ!


心の中で思いっきり気合いを入れると、足早に玄関へと向かった。


蓮君、そろそろ来る頃だし…外で待っていよう。


待たせちゃうことの方が多いもんね…。


そう思った私は、慌ただしく家を出た。


日差しが眩しくて思わず目を細める。


のどかな青空が広がっていて、気持ちのいい天気だ。


なんだか、幸先いいかも…。


そんなことを思いながら、家の前の道をキョロキョロと見回す。


まだ蓮君は来ていないようだ。



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