不良狼の一途な溺愛
や、やだ…。
私ってば、何やってるんだろう……。
思わず、苦笑いしてしまった。
蓮君がいない間は、お昼…陸都君たちと食べることになったから、早く教室に戻らなくちゃ…。
授業が終わって、時間も少し経ってることだし、もしかしたら教室の前で陸都君たち待ってるかも…。
教室に向かうべく、歩いてきた廊下を戻ろうとした時だった。
「なあ、知ってるか?紫堂のヤツ、今日から自宅謹慎だってさ。」
えっ…
どこからか聞こえてきた声に、私は引き返そうとしていた体をピタリと止めた。