不良狼の一途な溺愛
募る気持ち
「なるほど、そういう事情だったんだね…。」
「うん……。」
午後の授業も無事に終わり、放課後。
私たちは再び屋上へ。
男子生徒たちが、蓮君の謹慎について話していたことを二人に詳しく打ち明けた。
「そっか。柚ちゃんを守る行動が勘違いされちゃったのか…。」
「そうなの…。私を助けてくれたのに、そのせいで…」
「柚ちゃんは悪くないだろ?もとはと言えば、人気のない場所でコソコソ陰湿なことやろうとしてた早崎たちが悪い。」
「俺も、そう思うよ。だから、御苅さん…あまり自分を責めない方がいい。」
二人の言葉に弱々しく頷いた。