不良狼の一途な溺愛
蓮君は、単に…強いだけの不良じゃない。
仲間を想う、深い優しさを兼ね備えた人なんだ…。
……………。
そう感じた瞬間、ドクドクと心臓が早鐘を打ち始める。
みるみるうちに、顔に熱が集まってきてしまった。
なんだか、蓮君に対する“好き”の気持ちが…ますます強くなっちゃった…。
胸がいっぱい…。
私は、赤くなっているであろう顔を見られないように、陸都君たちにクルッと背を向けた。
私……
蓮君と出会えて良かった。
好きになった人が…
初恋の相手が…蓮君で良かった…。