不良狼の一途な溺愛
会いたくて
「蓮君、今頃…何してるのかなぁ…。」
お昼休み、いつもの屋上で陸都君たちと昼食を食べながら、ポツリと呟く。
蓮君のいない日々が淡々と過ぎていき、今日で6日目になっていた。
何度か電話で話をしたりしたけれど、やっぱり直接…会話したい。
学校で会いたいし、いつもみたいに傍に居て欲しい。
そう感じてしまう。
毎日、寂しさが押し寄せていた。
「きっと、蓮も同じだよ。」
「えっ…?」
「今頃、柚ちゃんが何してるのか…気になってるんじゃないかな?アイツの頭の中は、柚ちゃんでいっぱいだろうから。」
ひ、独り言のつもりだったけど、陸都君に聞こえちゃってたんだ…。
恥ずかしくなった私は、お弁当のおかずを黙々と食べ進めた。