不良狼の一途な溺愛
白を基調とした清潔感が溢れる家。
庭は手入れが行き渡っていて、木も花もとても綺麗だ。
す、すごいお家…。
蓮君の家、こんなに豪邸だとは思ってもみなかった…。
しばらく、茫然と立ち尽くしていた私だったけれど、ハッとしてインターホンに視線を向けた。
そ、そうだ…。
蓮君に会いに来たんだから、いつまでもここでボーッとしてちゃダメよね…。
慌ててインターホンのボタンを押した。
ピンポーンと上品な音が鳴り響く。
蓮君の声が聞こえてくるのを、少し緊張しながら待っていたのだけど…