不良狼の一途な溺愛
柔らかい日差しが景色を優しく照らす。
スッキリ晴れた青空の下、私は学校へと続く道をトボトボ歩き始めた。
本来なら、一週間前の入学式から始まっていた高校生活。
だけど、私は風邪による高熱で敢えなくダウン。
入学式を欠席するハメになってしまった。
おまけに、昨日まで体調が悪くて寝込んでいたため、今日は病み上がり。
若干、体にはダルさが残っているという微妙なコンディションだ。
うぅ…。
お母さんが言うように、今更…色々考えて沈んでいても仕方ないとは思うけど…。
どうせなら、みんなと同じように入学式から参加したかったなぁ…。
こんな形で新しいクラスに入っていくのは…なんだか緊張しちゃうよ…。
上手く溶け込んでいけるといいな…。
目立たないように、自然に…。