不良狼の一途な溺愛
「場所は知ってるけど、でも…」
「お、教えて下さい…。危険だとしても、行きたいんです。蓮君を早く見つけたいので……。」
真っ直ぐ男の子たちを見ながらお願いをすると、“そこまで言うなら…”と倉庫までの道を教えてくれた。
「じゃあ、気をつけてね。」
「ありがとうございます…。」
二人に、再度お礼を言ってから、倉庫の方へと走り始めた。
私…
一人の男の子に対して、ここまで積極的な行動をとったこと、今まで無かった。
こんなに必死になるなんて……
それだけ、蓮君への想いが強い…ってことなんだろうな…。