不良狼の一途な溺愛

最強パワー


男の子たちが教えてくれた通りに道を進んで行くと、古びた倉庫へとたどり着いた。


「こ、ここかぁ…。」


近くに工場らしき建物があるけれど、人気が感じられない場所だ。


倉庫は、かなりサビついていて古く、今にも壊れそう。


周りに木が生い茂っていることもあり、日当たりが悪くて暗い。


ジメジメした空気が漂っていて、背筋にゾクリと悪寒が走った。


こ、ここまで来たのはいいけど…足がガクガク震えてきちゃった…。


恐怖感が更に募る。


派手な物音とかは聞こえてこないから、ケンカはしてなさそうだけど…


中は、どういう状態になってるんだろう…。


倉庫の前で、あれこれ考えていると…


「ひゃっ!」


いきなり、誰かに後ろから腕を掴まれた。



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