不良狼の一途な溺愛

えっ、何…!?


何が起こったの!?


あまりにも一瞬のことで、何度も瞬きをして驚いていると、横から包むように肩を抱かれる。


顔を上げれば、黒賀君の方をジッと睨んでいる蓮君がいた。



「れ、蓮君……。」


呟くように名前を呼ぶと、蓮君は私を見て表情を緩める


でも、それは…ほんの少しの間だけ。


すぐに黒賀君に怒りの眼差しを向けた。



「てめぇの笑い声なんて、聞きたくねぇんだよ。黙ってろ。」


蓮君は声を荒げる。


倉庫にたむろしていた不良たちの表情が一瞬にして強張るのが分かった。



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