不良狼の一途な溺愛
きらめく日常
色んな出来事があった週末も終わって、月曜日。
蓮君は自宅謹慎が解けて、学校にやって来た。
しばらく空席だった隣の席に蓮君がいる。
それだけで、嬉しさがジワッと広がっていくのを感じた。
蓮君が居るのと居ないのとで、全然違うなぁ…。
私の気持ち。
ここまで変化するなんて、我ながら驚きだ。
もしかしたら、蓮君の謹慎があったからこそ、気付けたことなのかもしれない…。
蓮君に会えない日が続いたことで、“好き”っていう気持ちが凄く膨らんで、それが告白にも繋がった気がする…。
土曜日のことを思い出していると、私の視界に蓮君の顔がアップで映りこんできた。
「………柚?」
「えっ、何!?」
驚いてビクッと肩を上げながら、慌てて返事をした。
「何、ボンヤリしてるんだよ。何回も呼んだのに完全に上の空だった。」
「ほ、ほんと!?ごめんね…。」
全然、気付かなかった…。
申し訳なくて、アタフタしながら謝った。