不良狼の一途な溺愛
ガシャッという音と共に、フェンスに両手をついて、私を閉じ込める。
真剣に見つめられてしまい、体が硬直してしまった。
ひぃぃぃっ!!
突然どうしたのよっ!
ただ、笑ってる顔がいいなぁ…と思って、率直に言葉にしただけなのに。
でも…人によって受け取り方は様々。
紫堂君にしてみれば、あまり言われたくないようなことだったのかも…。
いい加減にしろよ、とでも怒鳴られるんじゃないか…と怯えている私に、紫堂君はスッと顔を近付けてきた。
「明日の放課後も、ここで待ってる。」
「へ…?」
「だから、絶対に来い。」
「えっ!?」
な、何それっ!!