不良狼の一途な溺愛
「じゃあ、また明日な。」
私から離れた紫堂君は、スタスタと屋上から出て行く。
その光景をポカンと口を開けて見ていた。
い、一体…何なの?
今の強引すぎる命令は…。
私、責任をとらなきゃいけないようなこと…何もしてないよね…?
むしろ被害者だよ…。
紫堂君の言葉が理解出来ず、頭の中は疑問符が飛び交っていた。
うぅ…。
どうしよう…。
大変なことになっちゃった…。
どうやら私…
不良の紫堂君に目をつけられてしまったみたい…。