不良狼の一途な溺愛
【LOVE*3】
独り占め宣告
はぁ…。
疲労感が半端ない。
すっごく疲れてるわ、私。
蓮君から屋上への呼び出し命令が下されて、もう一週間以上が経った。
放課後となれば、毎日…あの屋上で蓮君と時間を過ごしている私。
陸都君も顔を出すことはあるけれど、すぐに蓮君が追い出してしまうので、ほとんど二人きりだ。
蓮君はジッと私を見たり、抱きしめたり。
時には、私の肩に頭を預けて眠ったりすることもある。
蓮君は、いつも満足そうな表情だけど、私はソワソワとしてしまって落ち着く暇もない。
神経を何よりも使う時間だけに、精神的な疲れが溜まりやすいのだ。
他の女の子に交代してくれないかな…。
早崎さんなら、毎日喜んで蓮君の傍に居るだろうに…。
もう…。
よりによって、どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないのよ…。
私の高校生活は、こんなハズじゃなかったのにっ!