はじめて①
なにあいつ 梨呼side

高校2年の春。まだ修の事が忘れられないまま、進級した。席は、窓側の一番後ろ、いい席。でも、隣は最悪だった。小林幸だった。でも気にしないことに、した。ってか、それどころじゃなかった。そう、修のことを考えていたからだ。

「ねぇ、君修のことひきずっているんでしょー」
「そ、そ、そんなわけないじゃん」
やばぃー。かまくりだぁー。
「ふーん。本当は?」
「ひきずってる?」
「ひきずってない?」
こういう男マジうっとうしいし。
「ひきずってますよ。悪い?」
「んなことねーけど(笑)でも、それほど好きだったんだね。あっ、俺相談のるよ。」
「はぁ?意味わからんし。」
「どうせ、一人だけで抱え込んでんだろ。」
「うん。」
「んなら決まり。これからどんどん相談してくれよ。」
「うん。ありがとー。」
なんか、想像と違う人かも。一応メアドと連絡先を交換した。
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