これを運命とするならば
――――翌朝。
私が出勤すると、私の使うパソコンに一枚のメモが貼ってあった。
そこには一言だけ“出勤し次第すぐ人事部長のところまで”と書かれていて、私は少し焦る。
「おーおはよ。メモ見たか?昨日上村が帰ったあと人事部長がお前に会いに来たんだけどさ、帰ったって言ったらそのメモ残していったんだ。さっき人事部長見たから行ってこいよ〜」
そんな私にタイミング良く声をかけてくれたのは先輩だ。
「あ、はい!…行ってきます」
「おーぅ」
軽い先輩の口調もそこそこに、私ははやる心臓を抑えて人事部長のもとに向かった。