これを運命とするならば





―――それから数日後、社内報にて三柴専務のお披露目があった。
そこに写っている写真では両目とも黒で髪型もオールバックにしているから、普段の専務の姿だったらまず同一人物だとは気づかれないだろう。


…まぁこんな整った顔で片目が金色だなんてバレたら、きっと女の人が群がって面倒だからだろうなぁ。
ムダに整ってるって大変なんだなぁ〜…






「―――おい、何ぼんやりしてるんだ」


お昼を食べたばかりで少し眠気がやってきていた私の目の前には、眉間にしわを寄せた三柴専務の顔。
それを見て我に返った私は思いっきりびくついてしまった。



「眠いなら一緒に寝てやろうか?」


そう言ってニヤリと笑う。





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