これを運命とするならば
「…か!からかわないでくださいよ!」
私はできる限り眉間にしわを寄せて三柴さんをにらみつける。しかし気にする様子は一切ない。
「誕生日、ってプレゼントがもらえるものだろう?私は椿がもらえれば十分だから、だからこうしているんじゃないか」
「なっ………何なんですかそれは!愛の告白のつもりですか!?」
さすがに頭がこんがらがってきた私はついそんなとんでもないことを口走ってしまう。
するとその言葉になにか考えるところがあるらしい三柴さんは自分の顎に手を当てて考える仕草をした。
しばらくそうしていたかと思うと、何かひらめいたように頷きだす。
「―――あぁ。こういう気持ちが愛情、なのか…」