これを運命とするならば
太陽の日差しがだんだん届かなくなってきた部屋の中で、三柴さんの金色の瞳だけが煌めいているような感覚を覚えた。
間違いなく私を捉えて離さない眼差し。
それに気づくと同時に、私の胸の、触ったこともないくらい奥の部分がきゅっとする。
「―――椿は私の欲しいものを望む以上にくれる。私を受け入れてくれる。…救われるんだ」
ゆっくりと。
その声が、本音を語る。
「だから椿、私の―――…」
「―――三柴!久しぶりだなぁ!」