これを運命とするならば
「い、え………」
えぇい!この際だからじっくり眺めてやれ!
目の前の人から放たれる威圧感に腹をくくって、私は彼の顔をじっと見つめ返す。
金色だとばかり思っていたその瞳は、よくよく見れば少し緑がかっている。こんな色合い見たことなくて。
「き、れい……………」
気づくとそうつぶやいてしまっていた。
「綺麗だと?」
目の前には思いっきり意外だと言いたげな表情の彼。
その表情でさえも恋愛経験少な目な私を惑わすには十分で、私は口を手で覆い顔を赤らめた。