これを運命とするならば
「ところで、連休中何か予定入ってたのか?」
突然の質問に私はつい三柴さんに視線をやった。
「え、…特にはなかった、です」
「そうか。寂しい奴だな」
なっ!
図星だけど、図星なだけにくやしい!
反論しようと口を開いた瞬間、三柴さんの掌でふわりと口が塞がれる。
「ないならいいんだ。じゃあ連休中はずっとここにいろよ。…椿は私のものだからな」
私の疑問を全部吹っ飛ばした一言。
柔らかく、艶やかに笑いながらそう言う三柴さんに私は倒れてしまいそうなくらいクラクラした。