これを運命とするならば
そのあと、私たちは私が作った夕飯を食べた。
後かたづけを終え、テレビでも見ようかと提案されたけど。
「…あの?三柴さ〜ん?」
「なんだ?椿はしっかりテレビを見てていいんだぞ」
そう言う彼はさっきからずっとテレビには目もくれないで私の指先に唇を落とし続けている。
優しく触れるその感触に私の全神経は持っていかれっぱなしなのに、そんな私にかまう様子もない。
「………意地悪ですね」
私のその言葉に、三柴さんはクツクツ笑うと私を自分の膝の上に乗せるように持ち上げた。