これを運命とするならば





三柴さんの膝の上で向かい合うような格好を取らされ、私の顔は一気に熱くなってくる。






「だから言ったじゃないか。………椿のことをどう愛していいかわからないくせに、私は椿に触れたくてたまらないんだよ」


金色の瞳が揺らいでいる。
私を見つめるその目に私が弱いことなんて知らないくせに。そうやって私をたまらない気持ちにさせて。



「三柴さんは、ずるいですよ」


「………?」


「甘やかしたくなるじゃないですか。何でもしてあげたい、って」


言いながら恥ずかしくなって肩に顔を埋めると、私の背中に腕が回る。
その腕の熱さに私の下腹部が疼いた。





< 92 / 105 >

この作品をシェア

pagetop