これを運命とするならば





すると、正臣さんは頭によぎった私の質問なんてお見通しだと言わんばかりに微笑んだ。



「椿は私のこの目を見て『綺麗』と言ったじゃないか。…私を受け入れた、それだけで十分惹かれたよ」


私の目を見て、はっきりと。
そう言うとまた私を引き寄せて耳元に唇を寄せる。



「椿は、私の欲しいものを全部くれた」


「…正臣さん」


「愛して、る―――…」


その言葉と同時にまた唇が重なる。
そしてそのまま、ソファに押し倒されたのだった。





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