桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
それは最近出来たばかりのケーキ屋だった。
こんなに早く潰れてしまうはずはない。


私は自分の願い事を思い出した。


まさか…。


小さく鼻で笑って気持ちを静める。


歩いて自分の家まで向かった。


そこにはちゃんと自分の家があった。


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