桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
なんだ…やっぱりきのせいじゃないか。


長い間引きこもっていたから
風景が変わって見えただけだ。


そう言い聞かせ自分の家のドアを開けた。


そこには藤原杏里と名乗る10歳の女の子が居た。


お母さんは?と聞くと入院していると言う。


お父さんは?と聞くと仕事で夜まで帰って来ないという。

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