桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
衰弱した見た目とは裏腹に
しっかりとした声だった。


少女「待っていた?」


女性「そりゃそうだよ。
僕は君なんだから。」


彼女はそう言って咳き込んだ。


少女「死ぬのかい?」


女性「さあ?どうだろうね。」


女性は落ち着いていた。


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