桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
少女「…だろうね。」


女性「…ああ。」


少女「…生きるんだ。
何が何でも。
しがみついて泣きわめいて
それでも生きるんだ。
今の僕にはこれしか言えないんだろうね。」


女性「…ああ。
ありがとう。」


少女は病室を出た。


そして次の瞬間。


もうそこに少女は居なかった。
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