桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
灯鞠「でも未来の僕は言っていた。
これから僕に起こる一つ一つを受けとめていけば
辛いことも苦しいことも宝物になる。」


私は何も言えなかった。


私の苦しみもいつかは大切なものになるんだろうか?


灯鞠「今の僕にはまだ分からない。君にもそうだろう?」


絵理「…うん。」


灯鞠「でも…彼女が言った言葉を受け止めて生きていこうと思ったんだ。」


絵理「…。」


灯鞠「だって。
彼女は僕なんだから。
信じるしかないだろう?」


< 116 / 129 >

この作品をシェア

pagetop