桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
絵理「…灯鞠は死んでもいいの?」


灯鞠「そりゃ嫌に決まっているだろう?
でも、なんとなく…なんとなくだけど
彼女の気持ちも分からなくはないんだ。」


絵理「…?」


灯鞠「彼女は必死に自分に起こったことを受け入れようとしてるんだと思う。
だから僕が彼女にしてあげられることは
祈ることぐらいしかないだろうね。」


絵理「…。」


灯鞠「死ぬことを受け入れようとしてる人間が居るのに
僕がうだうだ言ってるわけにもいかないしね。」


絵理「…灯鞠はそれで納得してるの?」


灯鞠「納得…か…。
正直なところ僕自身そこらへんはよく分からないんだ。
でも…これは君に一番聞いて欲しいんだけどね…」


絵理「私に?」
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