桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
武琉「ごめんな。」


武琉は弱々しく微笑んで私に背を向けた。


その場に一人しゃがみこんで泣き続ける私。


私はそれを悲しそうに見ていた。


一時間くらいして私はようやく泣き止んだ。


私は歩き出す。


一歩ずつ。


学校を出て家に帰るようだった。


私はフードを深くかぶって
そんな私に向かって歩いていく。


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