桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
私は立って空を見上げる。


真っ青な晴天。


今度は雫が頬にこぼれた。


え…?


私は顔を拭った。


私…泣いてるんだ…。


私は無言のまま土に埋める作業を続けた。


終わる頃には私の涙もとまっていた。


立ち上がって疑うように桜を見る。

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