桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
私は武琉を探した。


武琉は教室で誰かと話していた。


私は思わず隠れる。


声がちゃんと聞こえるように壁に耳をつける。


「何で?」


武琉「……。」


「お前さ…絵理のこと好きなんじゃないの?」


え?私?


武琉「…好きだけどさ。」


「じゃあ、何で?」

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