桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
灯鞠「だから理由を…」


私は目線を上げなかった。
と、ゆうより上げられなかった。


灯鞠は何か察したのか急に黙り込んだ。


暫くの間沈黙が続いた。


灯鞠「まぁいいさ。
部屋に入って早く暖まりなよ。」


絵理「…ありがと。」


部屋は暖かかった。
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