桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
灯鞠「お腹がペコペコだよ。ほら、早く食べよう?」


私は頷いて食卓につく。


一口食べた。


今まで食べたどのシチューよりも美味しかった。


食べていると
味はだんだんしょっぱくなっていった。


灯鞠は気付かないフりをして
黙って食べていた。


そんな気遣いも嬉しかった。
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