あのキスの真意は
「あ、うん。」
そこで、あたしは重要な事を思い出す。
昨日の透の言葉。
今日の放課後、学校に来るって言ってたから
少し待たせちゃうな…
けれど、再び声をかける勇気は無く、
結局放課後になってしました。
学校の校門で待つこと十分
「ごめん、遅くなった。」
「ううん、大丈夫だよ。」
そして、二人で歩き出し向かう先は近くの公園。
公園に着けばどちらとも無くベンチに腰掛け、しばし無言
この無言があたしを不安にさせるには充分で、
できる事なら早く本題に入ってほしい。
それでも、一向に話を切り出さないから、
しょうがなくあたしの方から口を開いた。
「話って…なに?」
聞くのが怖い。
聞きたくない。
「あぁ、うん。」
そんなに言いづらいってことは、
やっぱり別れ話なの?
透、そうなの?