あのキスの真意は
「明希、遅くなってごめんね!!」
あのキス疑惑事件から数分後
申し訳なさそうな表情の梨花が戻ってきた。
「うん、大丈夫だよ」
「ありがとう、帰ろっか。」
梨花と共に学校を出て、すぐに梨花が話題を振ってきた。
「担任がさ、課題だしてないのお前だけだって言ってきて、
その罰と罰として明日から放課後一週間雑用決定になっちゃったの。
だから、一週間だけ一緒に帰れないわ!ごめん。」
梨花の告白に、あたしはため息をつき
了承した。
「じゃあ、一週間後アイス食べに行こう?
雑用開放祝いとしてさ!」
「うんっ!明希大好き!!!」
本当に嬉しそうに笑うもんだから、
あたしまで嬉しくなってしまう。
梨花とそのまま駅までたわいも無い話をして
帰る方向が逆だから、そこで別れた。
ブーブーブーブー
すると、携帯のバイブが鳴り
また、それは着信だと知らせる。