あのキスの真意は
「ちょっと!!」
…あ、思わず腕つかんじゃった。
しかも結構大きな声をだしたため、花森くんは不機嫌そうにこっちを見てるし…
「何?」
「あ、のさ…ちょっといいかな。」
「…やだ。」
拒否の言葉と共に払い除けられた手
っていうか、
「やだ」って何!?
少しくらい時間作ってくれてもいいんじゃないの?
ふつふつと沸き上がる怒りに、前にいる花森くんを睨んでやった。
もしかして告白されるとか、変な想像してんじゃないの?
はっ!
そんなの絶対にないのにね!!
聞こえないように鼻で笑ってやったら、タイミング良く花森くんが振り向いた。
「放課後なら、いいけど。」
「へ…?」
「話したいこと、あるんだろ。
今は時間無いから。
放課後聞く。」
淡々と言葉を並べ、あたしの同意も得ずに、勝手に話を終わらせた。