碧いボール
ほんとに、もうだめだ・・・。
あたしは2点しか決めれなかったし、ディフェンスもぐちゃぐちゃだし、実力の差を見せ付けられた気がした。
その後で、もう一回試合をしたけど、その中でも杏は活躍してて、キャプテン交代の時期かな?と思った。
あたし、何もできてない。
あんなに楽しみにしてたセレクションなのに、やっぱり一次選考は奇跡っていうか、哀れみなんだろうな・・・。
ほんとは、ここにいることもなかったんだろうな・・・。
考えれば考えるほど、気分が沈んでいく。
「有希!早くおいで!」
杏の声にはっと我に返る。
気づいたら、セレクションのメニューはほとんど終わってて、最終チェックのゲームにまで進んでた。
その間、あたし、何してたかわかんない・・・。
記憶のない数時間。
特に何をしてたってわけじゃないけど、後で芦田に聞いた話によれば、ずーっとぼけっとしてて、正直、選抜は無理だろうって話だった。
まあ、初めからそうは思ってたけどね。
「これから、県選抜最終セレクション結果を発表します」
メンバーが全員、綺麗に並ぶ。
これから始まるのは、セリフ通りに結果発表。
あたしはあきらめてたから、特に緊張もしなかったけど、隣に座る杏は、まるで心臓が爆発するかのような緊張が、あたしにまで伝わってきた。
杏、頑張ってたから。
きっと大丈夫だね。頑張ってね、杏。
選抜顧問がズラズラと名前を呼び上げていく。
あたりからは、すすり泣く声や、歓喜に感動の声、驚きの声など、さまざまだった。
まだ杏の名前は呼ばれてない。いつ呼ぶの?
「・・・さん、・・・さん、相川有希さん」
・・・・・・・・・・・・は?
は?は?
相川有希?同姓同名?そんな人、いたっけ?
杏が驚きの目であたしを見る。
・・・あたし??うそだ!
芦田さえも驚きの視線を向けてくる。
ひどいな。
嬉しい。正直嬉しい。でも、嘘でしょ?
とたんにあたりがざわつく。
その中で、選考委員が何やら動き始めた。
「失礼しました。ただいまの報告には誤りがあり、正しくは同中学校の杏さんでした」
がちゃん。
あたしの中で何かが壊れたきがした。
当たり前だとは思ってたけど、失礼にも程がある。
あたしに醜態をさらさせて、結局いい思いをするのは杏ですか?
そうですか、そうですか。
正直な心に反発して文句を言う。こんなの、ただの自己満足。
あたしは2点しか決めれなかったし、ディフェンスもぐちゃぐちゃだし、実力の差を見せ付けられた気がした。
その後で、もう一回試合をしたけど、その中でも杏は活躍してて、キャプテン交代の時期かな?と思った。
あたし、何もできてない。
あんなに楽しみにしてたセレクションなのに、やっぱり一次選考は奇跡っていうか、哀れみなんだろうな・・・。
ほんとは、ここにいることもなかったんだろうな・・・。
考えれば考えるほど、気分が沈んでいく。
「有希!早くおいで!」
杏の声にはっと我に返る。
気づいたら、セレクションのメニューはほとんど終わってて、最終チェックのゲームにまで進んでた。
その間、あたし、何してたかわかんない・・・。
記憶のない数時間。
特に何をしてたってわけじゃないけど、後で芦田に聞いた話によれば、ずーっとぼけっとしてて、正直、選抜は無理だろうって話だった。
まあ、初めからそうは思ってたけどね。
「これから、県選抜最終セレクション結果を発表します」
メンバーが全員、綺麗に並ぶ。
これから始まるのは、セリフ通りに結果発表。
あたしはあきらめてたから、特に緊張もしなかったけど、隣に座る杏は、まるで心臓が爆発するかのような緊張が、あたしにまで伝わってきた。
杏、頑張ってたから。
きっと大丈夫だね。頑張ってね、杏。
選抜顧問がズラズラと名前を呼び上げていく。
あたりからは、すすり泣く声や、歓喜に感動の声、驚きの声など、さまざまだった。
まだ杏の名前は呼ばれてない。いつ呼ぶの?
「・・・さん、・・・さん、相川有希さん」
・・・・・・・・・・・・は?
は?は?
相川有希?同姓同名?そんな人、いたっけ?
杏が驚きの目であたしを見る。
・・・あたし??うそだ!
芦田さえも驚きの視線を向けてくる。
ひどいな。
嬉しい。正直嬉しい。でも、嘘でしょ?
とたんにあたりがざわつく。
その中で、選考委員が何やら動き始めた。
「失礼しました。ただいまの報告には誤りがあり、正しくは同中学校の杏さんでした」
がちゃん。
あたしの中で何かが壊れたきがした。
当たり前だとは思ってたけど、失礼にも程がある。
あたしに醜態をさらさせて、結局いい思いをするのは杏ですか?
そうですか、そうですか。
正直な心に反発して文句を言う。こんなの、ただの自己満足。