とある霊能力者への相談
サアヤのバイト
「いや、別にどうこうあったワケじゃないの。…でもしちゃった、と言った方が正しくて…。それで相談に来たの」
「む~ん…。とりあえず、最初っから順を追って話してくれない?」
「分かった。夏休み前、友達に誘われて、テレビ番組の撮影のお手伝いのバイトをしたの」
その友達はテレビ局に親戚がいたらしく、そこから話しがきたらしい。
テレビ番組の内容は、アイドルとお笑い芸人達が、幽霊が出るとウワサの場所へ向かうという、実に夏らしい特番の内容だった。
サアヤと友達は、バスに乗って一時間ほどのロケ地に行った。
そこは心霊現象が起こるとウワサされる地域だった。
「行った途端、ちょっとイヤな感じはしたのよね」
サアヤは眼をつり上げ、クッキーをかじる。
「もうすでに殆ど住んでいる人はいなくてさ。過疎地もいいとこ。元は賑わっていた町だったらしいけど、交通の不便から人が遠ざかって行ったんだって」
今ではよくある話し。
交通が不便だと、どんな立派な建物があっても人の足は遠ざかってしまう。
一時、賑わった様子を見せても、長続きしないのが悲しいところだと思う。
「む~ん…。とりあえず、最初っから順を追って話してくれない?」
「分かった。夏休み前、友達に誘われて、テレビ番組の撮影のお手伝いのバイトをしたの」
その友達はテレビ局に親戚がいたらしく、そこから話しがきたらしい。
テレビ番組の内容は、アイドルとお笑い芸人達が、幽霊が出るとウワサの場所へ向かうという、実に夏らしい特番の内容だった。
サアヤと友達は、バスに乗って一時間ほどのロケ地に行った。
そこは心霊現象が起こるとウワサされる地域だった。
「行った途端、ちょっとイヤな感じはしたのよね」
サアヤは眼をつり上げ、クッキーをかじる。
「もうすでに殆ど住んでいる人はいなくてさ。過疎地もいいとこ。元は賑わっていた町だったらしいけど、交通の不便から人が遠ざかって行ったんだって」
今ではよくある話し。
交通が不便だと、どんな立派な建物があっても人の足は遠ざかってしまう。
一時、賑わった様子を見せても、長続きしないのが悲しいところだと思う。