君のための嘘

おでかけ

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朝食を食べていると、ラルフはどこへ行きたいか聞いた。


「え?」


夏帆は分からなくてキョトンとなる。


「今日は土曜日だよ 出かけようよ ああ、そうだ!式場も回ってみようか」


「式場……って、結婚の……?」


「そうだよ」


「で、でも私には誰も出席する人がいないから……」


「……そうだったね では写真だけでも撮ろうか 籍も入れなければね」


「ぁ……でも書類が……」


バッグの中に入っていたから、夏帆の手元には何もない。


「そうだ、住所は移していないので、こちらで書類が取れるって言っていました」


「という事は戸籍もそのままだろう……アメリカに行くまで住んでいた所は分かる?」


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