君のための嘘
あ然となりその場に佇む夏帆はやっとの事で頭を動かした。
その場所は露天風呂とガラスで仕切られた部屋。
部屋の真ん中に大きなベッドが置いてある。
かなり大きいベッドだが、一つしか置かれていない。
「夏帆ちゃん、どうしたの?」
パウダールームのドアから動かないでいる夏帆にラルフは後ろから声をかけた。
次の瞬間、夏帆の肩がビクッと跳ねる。
「夏帆ちゃん?」
振り向いた夏帆の顔が戸惑っているのがわかる。
「お部屋に露天風呂が……」
「え? ああ、イブでこの部屋しか空いていなかった。他にも館内に男女別の外風呂があるはずだよ」
ラルフはいかにも気にしていないように努めて答えた。
その場所は露天風呂とガラスで仕切られた部屋。
部屋の真ん中に大きなベッドが置いてある。
かなり大きいベッドだが、一つしか置かれていない。
「夏帆ちゃん、どうしたの?」
パウダールームのドアから動かないでいる夏帆にラルフは後ろから声をかけた。
次の瞬間、夏帆の肩がビクッと跳ねる。
「夏帆ちゃん?」
振り向いた夏帆の顔が戸惑っているのがわかる。
「お部屋に露天風呂が……」
「え? ああ、イブでこの部屋しか空いていなかった。他にも館内に男女別の外風呂があるはずだよ」
ラルフはいかにも気にしていないように努めて答えた。