君のための嘘
その夜、夏帆は12時まで待っていた。


クリスマスが終わり、翌日に変わった時、夏帆はラルフを待つのを止めてソファから立ち上がった。


******


翌日、夏帆は早くに目を覚ましダイニングに行くと、すでにラルフはクロワッサンと紅茶で朝食をとっていた。


夏帆が寝た後に帰って来たのだったら、あまり眠っていないだろう。


ラルフの顔色はあまり良くない様に見える。


「おはよう。ラルフ、大丈夫?」


「おはよう。夏帆ちゃん、大丈夫だよ。昨日は悪かったね?」


夏帆はいつもと同じ様子のラルフにホッとした。


「ううん。トラブルは解決した?」


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