君のための嘘
今は2時を回ったところだ。


あと4時間働く予定だった。


正直言うと、まだ頭がくらくらする。


ここのところの睡眠不足と、ほとんど食べ物を口にしていない。


それがいけなかったのだろう。


「はい。ありがとうございます」


ラルフが今日帰って来る。


こんな姿を見せられない。


帰ってラルフが戻って来るまでゆっくり休もう。


夏帆は主任にお礼を言うと、帰る支度をした。


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