君のための嘘
君と幸せに暮らしたい。
何度願った事だろう。
夏帆ちゃん……。
******
年越しそばより、うどんが好きだと以前行っていた夏帆の為に鍋焼きうどんの出前をとった。
あれから5時間は経ったが、夏帆は自室から一歩も出てこなかった。
ラルフは部屋をノックしたが、夏帆は出てこない。
どうやらカギがかけられている。
「夏帆ちゃん、鍋焼きうどんをここに置いておくから冷めないうちに食べるんだ」
ドアの向こうの夏帆に聞こえるように言った。
寝ているのかもしれないが、声をかけずにはいられなかった。
何度願った事だろう。
夏帆ちゃん……。
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年越しそばより、うどんが好きだと以前行っていた夏帆の為に鍋焼きうどんの出前をとった。
あれから5時間は経ったが、夏帆は自室から一歩も出てこなかった。
ラルフは部屋をノックしたが、夏帆は出てこない。
どうやらカギがかけられている。
「夏帆ちゃん、鍋焼きうどんをここに置いておくから冷めないうちに食べるんだ」
ドアの向こうの夏帆に聞こえるように言った。
寝ているのかもしれないが、声をかけずにはいられなかった。