君のための嘘
ラルフの義理の父が私のお父さん……。


ラルフが私を探しだし、気にかけていてくれた事実は喜んでいいのかわからない。


私を見つけなければ、今は無かったから……。


岡本の父の事業がうまく行っていないなんて思ってもみなかった。


完全にラルフの掌で私はころがされていた……。


「っう……」


考えれば考えるほど、混乱してきて頭ががんがんと悲鳴をあげている。


ラルフの元を去るには元気にならなければ……。


離婚届を出して、ロスに帰り、ラルフを忘れる。





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