君のための嘘
都会の中のオアシスと言った感じの公園は夏帆の想像していた公園とは違う。


公園=遊具


寒いが、子供たちが遊んでいる場所だと思っていた。


しかし、連れてこられた公園は丸裸の樹木が並び、所々にベンチがあるだけ。


この寒さで散歩をしている人などおらず、夏帆と侑弥だけだ。


どうして私を呼びだしたの?


前を歩き、不意に立ち止まった侑弥は振り返った。


「まず、ラルフの名誉の為に誤解を解いておきたい」


侑弥は静かに切り出した。


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