君のための嘘
ラルフだって、霧生の家で大変だったかもしれないのに……。


私……なんてことを言ってしまったの?


ここ最近、私はラルフに酷い事ばかり言っていた。


あの時もラルフは痛みに苦しんでいたのに……。



急に顔面が蒼白になって、部屋に閉じこもってしまった時。


あれは痛みに耐えていたんだ。


夏帆の胸に色々な想いが押し寄せて、呼吸が出来なくなりそうなほど苦しくなった。


私はどうすればいいの?


ラルフっ!



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