君のための嘘
「はいっ」
夏帆はすりガラスの戸棚を開いた。
そこにはきれいに並べられた多種多様な大きさの真っ白なお皿。
お店のディスプレイのよう……。
シンプルな物が好きらしいと分かった。
彼は几帳面なの?
それとも恋人が……?
「どうかしましたか?」
いつの間にかラルフが後ろにいて、夏帆の横から手が伸びてお皿を取り出した。
「……すみません 私が頼まれたのに……」
「いや、この棚は夏帆さんには高いようですね」
ラルフの微笑みに、夏帆の胸がトクンと鳴った。
夏帆はすりガラスの戸棚を開いた。
そこにはきれいに並べられた多種多様な大きさの真っ白なお皿。
お店のディスプレイのよう……。
シンプルな物が好きらしいと分かった。
彼は几帳面なの?
それとも恋人が……?
「どうかしましたか?」
いつの間にかラルフが後ろにいて、夏帆の横から手が伸びてお皿を取り出した。
「……すみません 私が頼まれたのに……」
「いや、この棚は夏帆さんには高いようですね」
ラルフの微笑みに、夏帆の胸がトクンと鳴った。